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クリティカルシンキング(批判的思考)って何?

クリティカルシンキング(批判的思考)って何?

クリティカルシンキング
みなさん、クリティカルシンキングをご存知でしょうか?
本日はクリティカルシンキングについて記載します

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングは、1910年にジョン・デューイによって初めて提唱されたとされています。
日本語では「批判的思考」と訳され、このことから「批判すること」と誤解されがちです。実際にはただ批判することとは異なります。クリティカルシンキングのポイントは、「ひとつの捉え方を前提とせず、自らの先入観に疑いを持ち、物事を正しく捉える力」のことです。

ロジカルシンキングとの違いは?

ロジカルシンキングは、論理的思考と日本語で訳されます。クリティカルシンキングが物事を多面的かつ客観的に見ることで、物事を正しく捉えることに対して、ロジカルシンキングは正しい手順でものごとを考えることで、物事を正当性を保ち、正しく捉える方法です。

なぜクリティカルシンキングが必要なのか?

ビジネスにおいて、答えは一つとは限りません。
答えを正しい手順で考えて、正当性を示す思考方法がロジカルシンキングですが、答えは一つでとは限りません。そのため、その答えが本当に正しいか疑い、他の答えを考えることがクリティカルシンキングになります。答えが一つに限らないビジネスにおいてクリティカルシンキングは大いに役立つといえます。

クリティカルシンキングの使用例

例えば「地球温暖化」について考えてみましょう。
一般的には「CO₂の増加によって地球温暖化が進んでいる」と言われています。そのため、現代ではCO₂など温室効果ガスの排出削減が求められています。
では、この見解が本当に正しいのかを疑って考えてみましょう(=クリティカルシンキング)。
地球は約10万年周期で、自転軸の傾きや軌道の変動によって寒暖を繰り返しています。この事実を踏まえると、現在の温暖化は地球の自然な周期の一部とも考えられるのではないでしょうか。
もちろん、温室効果ガスの増加が周期を加速している可能性はあります。しかし、その影響は地球規模の活動から見れば微々たるものかもしれません。もしそうであれば、温室効果ガス削減の意味は限定的となり、むしろ「地球活動そのものに対応する」ことが重要になるのではないでしょうか。
このように、正しいとされている内容を疑い、別の事実を踏まえて新たな考え方を導くこと。これがクリティカルシンキングです。
※筆者は温室効果ガス削減に反対しているわけではありません。

クリティカルシンキングを鍛えるには?

クリティカルシンキングの基礎はシンプルです。
1. 前提を疑う – これは本当に正しいのか?
2. 情報を整理する – 事実と意見を分ける
3. 多角的に見る – 他の可能性や視点はないか?
これらを鍛えるには、常にさまざまな事象や意見について耳を傾けて多面的な視野を手に入れましょう。また、ビジネスに関していえば、街中の会社の看板やカフェなどに対して、ビジネスモデルを考えてみることも一つでしょう。その会社の強みや弱みの分析を行い、他の類似企業と比較して、より良いビジネスモデルを考えることで、クリティカルシンキングを鍛えることができます。また、この過程で、前提について疑問を持てるようになり、さまざまな事実や情報を蓄えることで多角的な視野を手に入れることができます。ぜひ試してみてください。

まとめ

クリティカルシンキングは特別な才能ではなく、誰でも鍛えられるスキルです。
今日からできる小さな問いかけを積み重ねることで、思考力を伸ばすことができます。
「本当にそうかな?」「本当にそれだけかな?」と、自分に問いかけることから始めてみましょう。
(※ただしビジネス以外で相手に直接これを口にすると、面倒な人に思われるかもしれないのでご注意ください!)